頭皮のカビとは?増殖してしまう5つの原因や症状を解説

「頭皮にカビがあるって本当?」

「頭皮にカビが増殖したら、どんな症状が現れるの?」

「頭皮のカビを予防するにはどうすればいい?」

こんな疑問を抱えていませんか?

皆さん、こんにちは。

東京都世田谷のヘッドスパ専門店「Head Spa Shop MAYIM」です。

頭皮にカビがいると聞くと驚かれるかもしれませんが、実は頭皮のカビは誰の皮膚にも存在しています。

普段は無害なカビですが、ある要因によってフケやかゆみなどを招くことがあります。

そんな頭皮トラブルを防止するために、この記事では頭皮のカビが増殖する原因や、詳しい症状などを解説します。

「最近フケやかゆみが気になってきたかも…」という方は、ぜひご覧になってください。

目次

頭皮のカビは「フケ原因菌」という常在菌の1つ

頭皮のカビは「フケ原因菌(マラセチア)」と呼ばれる、常在菌のひとつです。

顔や頭、背中などに住み着いて皮脂を栄養としています。

普段は無害なカビですが、なんらかの原因で皮脂の分泌量が増えると、その分フケ原因菌が増殖して、フケやかゆみを引き起こします。

頭皮のカビが増殖してしまう5つの原因

頭皮のカビが増えてしまう原因は、主に5つあります。

  • 間違ったシャンプーのやり方
  • ドライヤーや紫外線
  • 睡眠不足
  • 脂質の多い食事
  • 帽子の着用

それぞれの原因を解説していきます。

原因①:間違ったシャンプーのやり方

例えば、シャンプーや整髪剤などの洗い残しがあると、頭皮のカビが増殖しやすくなります。

逆にシャンプーの回数が多かったり、頭皮を強く擦ったりすると、必要な皮脂まで取り除かれてしまって、頭皮が乾燥してしまいます。

頭皮が乾燥すると、失った皮脂を補おうと過剰分泌させてしまうので、結果的に皮脂をエサにする頭皮のカビが増えてしまうのです。

原因②:ドライヤーや紫外線

ドライヤーや紫外線も、頭皮のカビを増やす要因です。

髪を洗った後はドライヤーで乾かしますが、乾かしすぎると頭皮が乾燥してしまいます。

紫外線も長時間浴びると、うるおい成分であるコラーゲンが破壊してしまい、頭皮が乾燥する結果になります。

原因①でも解説したように、頭皮が乾燥すると皮脂の分泌が盛んになるので、皮脂を栄養とするフケ原因菌が増加してしまうのです。

原因③:睡眠不足

睡眠不足になると交感神経が活発化して、男性ホルモンが増加します。

男性ホルモンには皮脂の分泌量を増やす作用があるので、皮脂が過剰分泌されてしまうのです。

原因④:脂質の多い食事

脂っこい食事が多いと、皮脂の分泌量が増えてカビの増殖が促進されてしまいます。

気がつかないうちに多く摂っている場合があるので、一度食事メニューを見直してみましょう。

原因⑤:帽子の着用

帽子をかぶり続けると、頭皮が蒸れて湿度が高くなります。

湿度が高いと汗に加えて皮脂も増加して、頭皮のカビが増殖しやすくなるのです。

メッシュや麻など通気性に優れた帽子ならリスクは低めですが、フェルトや皮などの素材は通気性が悪いので要注意です。

頭皮のカビが増殖すると頭皮トラブルの原因に

そもそもフケとは、頭皮から剥がれた古い角質のことです。

私たち人間の皮膚は、約1ヶ月のサイクルで新しく生まれ変わります。

いわゆるターンオーバーです。

ターンオーバーのときに、古くなった頭皮の角質が剥がれ落ちたものがフケになります。

通常のターンオーバーで剥がれ落ちるフケは小さく、シャンプーで洗い流されるため、目立つことはありません。

しかし、フケ原因菌が増えるとターンオーバーの周期が乱れて早くなってしまい、フケが大量発生して目立ってしまいます。

フケ以外にも、頭皮のカビが増殖することで次の症状が現れることがあります。

  • 頭皮にかゆみが生じる
  • 頭皮が赤くなる
  • 頭皮が臭くなる

このように、フケ原因菌は基本的に無害ですが、増殖してしまうと頭皮トラブルを引き起こしてしまうのです。

慢性的に上記の症状が続いたら、一度皮膚科を受診しましょう。

頭皮のカビが原因による脂漏性皮膚炎について

頭皮のカビが増殖しすぎてしまうと、脂漏性皮膚炎を発症する恐れがあります。

脂漏性皮膚炎とは、頭皮が炎症を起こしてフケやかゆみ、赤い湿疹などの症状が現れる病気のことです。

皮脂分泌が多い箇所に発症することが多く、頭皮だけでなく生え際や耳まわり、鼻や頬にも出現することがあります。

脂漏性皮膚炎の治療法

脂漏性皮膚炎は放置しても自然治癒はされないので、早めに病院で治療にあたる必要があります。

治療に用いられるのは、主に抗真菌薬やステロイド外用薬です。

場合によっては、抗ヒスタミン剤やビタミン剤を服用することもあります。

市販薬で対処しようと思う方も多いですが、市販薬では脂漏性皮膚炎を完全に治すことはできません。

根本的な原因である菌を完全に取り除けないからです。

一時的に症状が軽減されても、症状が慢性化したり悪化する可能性もあるので、専門医に相談して対処しましょう。

脂漏性皮膚炎が治るまでの期間

個人差もありますが、治療を開始してから1〜2週間ほどで症状が改善します。

しかし、症状が悪くなったり良くなったりを繰り返すことが多いので、気長に治療を続けることが必要です。

脂漏性皮膚炎はうつる?

脂漏性皮膚炎に感染力は無いので、他の人にうつったりうつされる心配はありません。

家族や友人に感染することはないので、ご安心ください。

頭皮のカビ&脂漏性皮膚炎を予防する7つの方法

頭皮のカビや脂漏性皮膚炎を予防するには、7つの方法があります。

  1. シャンプーのやり方を見直す
  2. ドライヤーで乾かしすぎない
  3. 紫外線を避ける
  4. 適度に睡眠をとる
  5. 脂質の多い食事を控える
  6. 帽子をかぶり続けない
  7. ヘッドスパを受ける

ひとつずつ解説していきます。

方法①:シャンプーのやり方を見直す

まず、シャンプーの洗い残しがないように、しっかりと洗い流しましょう。

特に額の生え際や耳まわり、襟足が洗い残しやすい部分です。

すすぐときは3分を目安にして、これらの箇所を重点的に洗い流してください。

さらに、シャンプーは1日1回までとし、洗う際は爪ではなく指の腹でマッサージするように洗いましょう。

シャンプーのやり方を見直すと、頭皮のカビが増殖することを防ぐことができます。

方法②:ドライヤーで乾かしすぎない

ドライヤーで乾かしすぎると、頭皮が乾燥してカビの増殖を招いてしまいます。

目安としては髪が完全に乾ききる前、8割程度まで乾かしたらOKです。

方法③:紫外線を避ける

紫外線も頭皮乾燥の原因になり、カビの栄養である皮脂が過剰分泌してしまいます。

頭皮が直接紫外線に当たらないように、日傘やUVスプレーで紫外線を遮りましょう。

方法④:適度に睡眠をとる

睡眠不足はカビのエサである、皮脂の過剰分泌につながります。

適切な睡眠時間は人それぞれのため、日中に眠くならない程度に睡眠がとれるといいですね。

方法⑤:脂質の多い食事を避ける

脂質が多い食事ばかりだと、脂質が消化しきれずに体内に蓄積されてしまいます。

結果的に皮脂の過剰分泌につながるので、脂質の多い食事は避けましょう。

脂質の理想的な摂取量は、成人では1日50gが目安だと言われています。

方法⑥:帽子をかぶり続けない

長時間の帽子着用は、頭皮が蒸れてカビが増殖しやすくなります。

メッシュや麻など通気性に優れた帽子を選び、こまめに外すようにしましょう。

方法⑦:ヘッドスパを受ける

ヘッドスパでは毛穴に詰まった皮脂を取り除いたり、頭皮を保湿して皮脂バランスを整えるので、皮脂をエサとする頭皮のカビ増殖を抑えられます。

生活にヘッドスパを取り入れて、頭皮環境を綺麗に整えましょう。

ヘッドスパについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

まとめ|頭皮のカビの増殖を抑えてフケやかゆみをなくそう

いかがでしたか?

最後にもう一度、頭皮のカビについておさらいしましょう。

本記事のおさらい

  • 頭皮のカビは常在菌のひとつで、普段は無害
  • 皮脂を栄養としているため、皮脂分泌量が増えたらカビが増殖して、大量のフケやかゆみなどの原因になる
  • 頭皮のカビが増殖するのは、シャンプーや睡眠不足などが原因
  • 頭皮のカビが原因で発症する脂漏性皮膚炎という病気がある
  • フケやかゆみなどの症状が出たら皮膚科へ

頭皮のカビが増殖すると、様々な頭皮トラブルが起こってしまうので、違和感に気付いたら早めに病院で相談しましょう。

また、皮脂の過剰分泌がカビの原因だと説明しましたが、実はニキビや臭いなども発生させてしまいます。

詳しくはこちらの記事で解説しているので、症状に心当たりがある方はぜひ参考にしてください。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

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